運賃見積機能の改訂について
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改訂内容
2025-06-28版 より運賃見積に関する処理ロジックを大幅に変更しました。
改訂内容は以下の通りです。
- 従来は賃走(通常)/賃走(渋滞)を分けて表示していましたが、今回より現在の交通状況と過去統計を活用した現時点における最適な結果を示すようになりました。よって前述の区分を廃止し、賃走/割増の2区分とします。
- ルート検索オプションに「酷い渋滞が予想される」を追加しました。このオプションは突発的な事象(事故や工事など)により交通状況が普段より著しく悪い場合に悲観的な見積結果を得るために使用することができます。
- 有料道路使用時には、有料道路の利用距離を併記するようになりました。
所要時間に加えて基準時間を併記するようになりました。下記の値は、GoogleMapのルート検索により得られた値を使用しています。
- 所要時間
- 現在の交通状況を勘案して予想される所要時間
- 基準時間
- 地点間を一定速で走行した場合に理論的に求められる所要時間(速度/距離)
[2025-07-10]上記の基準時間はGoogleMapのルート検索から得られる値ではなく、ルート検索結果から得られた距離を有料道、一般国道、その他一般道路の3つに区分し、以下の想定速度を使ってあくまで理論的に時間計算するように変更有料:90km/h ※国道:60km/h ※一般:30km/h
※ [2025-07-10] 想定速度を実績に勘案のうえ修正 - 料金表示画面に「出発時刻」と「到着見込」を表示するように機能追加しました。
(覚書)運賃見積のロジックについて
青字で示した項目は料金として定められた定数であり、赤字で示した項目はGoogleMapのルート検索処理により取得可能な数値である。
[ 緑字 ] で示した項目は計算により得られる数値である。
[運賃] の求め方
- ( 走行距離 / [割増係数] ) が 初乗距離 以下の場合
- [運賃] = 初乗単価
- 上記以外
- [運賃] = 初乗単価 + ( [爾後回数] * 爾後単価 )
※ [割増係数] は 深夜は1.2(2割増)、昼間は1.0 である。
[爾後回数] の求め方
[爾後回数] とは初乗後にメーターが上昇した回数を指す。一般的には初乗後の走行距離を 爾後距離 で除した値となる。
[爾後回数] = INT( ( 走行距離 – ( 初乗距離 / [割増係数] ) ) / ( 爾後距離 / [割増係数] ) ) + [時間回数]
※ INT は小数点以下切捨を意味する
[時間回数] の求め方
[時間回数] は時間制メーターが作動したことにより上昇した爾後回数を指す。
[時間回数] = INT(( 所要時間 – 基準時間 ) / 90 )
※ INT は小数点以下切捨を意味する
上記の式において (所要時間–基準時間) に相当する時間差異は主に渋滞や信号待ちによって引き起こされる「遅延時間」と考えることができる。この遅延時間を車両停止(時間メーターが作動)していた時間とみなし、90秒毎に爾後単価が追加されるものとして計算する。なお、深夜帯など交通状況が良い場合には所要時間が基準時間を下回る場合があり得るが、便宜的に (所要時間–基準時間) を 0 として計算するものとする。
※ [2025-07-10] 基準時間の計算方法は上述の通りに見直し